投資の神様バフェット氏の 「遺言」を参考に
個人資産9兆円超、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏。
彼は毎年、会長兼CEOを務める投資持株会社バークシャー・ハサウェイの株主たちに手紙を送っています。
「私のアドバイスはこの上なくシンプルだ。現金の10%を米国の短期国債に、残る90%を超低コストのS&P500のインデックスファンドに投資しなさい。ヴァンガードのファンドがいいだろう。
この方針なら、高い報酬のファンドマネージャーを雇うどの年金基金、機関、個人の出す結果より長期にわたって良い成績を上げられると思う」
代表的なETF「SPY」「IVV」「VOO」
S&P500のインデックスで有名どころは「IVV」「VOO」「SPY」の3つです。
この3つはニューヨーク証券取引所に上場しており、個別株を取引するように、リアルタイム株価で売買することができます。
ではETFごとに、正式名称、運用会社、資産規模、直近価格を見てみましょう。
名称: VOO (バンガード S&P 500 ETF)
運用会社:バンガード・グループ
設定年:2010年
純資産総額:14.1兆円
経費率:年0.03%
価格 : 280.97ドル(2020年6月2日現在)
名称:IVV( i シェアーズ コア S&P 500 ETF)
運用会社:ブラックロック
設定年:2000年
純資産総額:19.4兆円
経費率:年0.04%
価格 : 306.68ドル(2020年6月2日現在)
名称: SPY (SPDR(スパイダー) S&P 500 ETF)
運用会社:ステート・ストリート
設定年:1993年
純資産総額:27.6兆円
経費率:年0.09%
価格 : 305.55ドル(2020年6月2日現在)
歴史と実績があるSPYが資産総額は一番大きいですが、VOOが猛追している感じです。
「バフェット氏の手紙」で触れていた「バンガード社のインデックスファンド」はこの VOO のことです。
ですが、3つともにS&P500との連動を狙って作られていますので、成績は大差ありません。一口価格もどれも300ドル弱で似たり寄ったりです。
比べるのは経費率で、
VOOが0.03%、IVVが0.04%と経費率の低さを競い合っていて、SPYの0.09%も含め、どれもタダ同然みたいなもんです。
年間100万円分購入しても、経費は300円、400円、900円。
代表的な非上場投資信託「SBI S&P500 」「eMAXIS Slim S&P500」
次に、税制上お得なつみたてNISA対応のS&P500連動「非連動投資信託」をご紹介します。
運用会社:三菱UFJ国際投信
設定年:2018年
純資産総額:1029億円
経費率:0.0968%
基準価格 : 11,205円(2020年6月2日現在)
名称: SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
運用会社:SBIアセットマネジメント
設定年:2019年
純資産総額:378億円
経費率:0.0938%
基準価格 : 10,305円(2020年6月2日現在)
2020年6月2日時点でもっとも信託報酬の少ないS&P500連動の投資信託は、SBIアセットマネジメントの『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』です。
信託報酬は、年間で0.0938%。年間100万円を運用したとしても、年間たったの938円です。
2019年9月の設定日から半年程度しか経過していないにもかかわらず、多額の資金を集めています。
唯一の欠点は、SBI証券でしか購入できないこと。SBI証券の口座を持っていない人で、低コストなS&P500連動の投資信託を購入したい場合は、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』を検討するといいでしょう。
まとめ
紹介した5つの投資信託であれば、どれでも手数料はただ同然で、大差はありませんが、ETFでは「VOO」、
つみたてNISA対応非上場投信なら
が最安でおすすめです。
ただし、SBI証券口座を所有していない方は、
を選びましょう。
SEE YOU NEXT TIME!!