まずは『手数料率』を算出し、『運用収益に対して何%』かを把握するべし。
手数料とは投資信託に資産を投資した場合に必ず発生する”信託報酬”の事で、安いファンドでは0.03%〜、高いものでは2%ってファンドまで存在します。
では安い、高いの基準はどのように考えれば良いのかというと、手数料率で考えるのが有効です。
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手数料が安いか高いかの考え方って、 『運用収益に対して何%』って考えれば良いよね。
例えば、年間運用利回りが5%で、手数料が1%だったら、手数料率は20%だよ。
手数料が同じ1%でも、運用利回りが20%だったら手数料率は5%で割安だよ。
投資の総コストの、真の姿を捉えることが肝心ですね。
よって運用利回りが高ければ、手数料が高くても、手数料率はそこまで上がりませんが、株式投資信託の場合の運用利回りは年率せいぜい6%程度。
それに対して手数料1%ってのは少ない利益をドブに捨ててるようなものです。
実際に長期運用での総手数料を比較してみた。
過去に筆者自身が投資していた『ひふみ投信』の信託報酬(手数料)は年率1.08%。
それに対して、現在投資しているヴァンガード社の『VOO』は0.03%。
この2つのファンドを下記条件で30年間運用した際に発生する手数料をシミレーションしてみました。
初期投資:1000万円
積立:月々5万円
運用利回り:年間6.0%
手数料率:VOO 0.5%
ひふみ 18%
VOOが336,561円に対し、ひふみ投信は10,097,369円と1000万円オーバー。
同じ年間運用利回りでも、手数料がどんどん引かれるので、評価額は上がらず、複利の効果が減り、トータルリターンは約2000万円差が出ます。
【トータルリターン】
VOO 85,963,184円
ひふみ 65,551,991円
長期資産運用にとって手数料の高さは死活問題ということが、このシミレーションで明らかになったはずです。
まとめ
①割高な手数料の投資信託に資産を委託している方は、まず手数用率の算出を行い、運用収益に対しどのくらいの手数料を払っているのか自覚してください。
年間手数料 ➗ 平均年間利回り=手数料率
②ヴァンガード社シミレーターを使用して総額どのくらいの手数料を支払うのか、ベンチマークの指数と比較して確認してみてください。